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第二種電気工事士は、未経験から手に職をつけられる数少ない国家資格です。資格を取得すれば電気工事が行えるようになり、転職時の選択肢が大きく広がります。
とはいえ資格を取るには学科と実技の2つの試験に合格する必要があり、実技の練習では工具や材料を自分で揃えるなど決して楽な道のりとはいえません。
- 「そこまで大変な思いをして、本当に取る価値があるの?」
- 「未経験の自分でも合格できるの?」
そんな不安を抱えている人も多いと思います。
じむ勉強が苦手だけど本当に合格できるのかな?といった不安は僕にも常にありました。
本記事では、第二種電気工事士の概要、取得メリット、試験難易度の目安、そしてこの記事を読んでいる“今”から見た最短の受験タイミングまでを、初めての方にも分かりやすく解説します。
読み終える頃には、第二種電気工事士の魅力と難易度がはっきりつかめ、「これなら自分も挑戦できそうだ!」と思ってもらえる筈です。
第二種電気工事士は、どんな資格?


第二種電気工事士とは経済産業省が定める国家資格のこと。
具体的には住宅や店舗でスイッチ・コンセント・照明などの電気工事ができるようになります。
この資格を持たずに電気工事をするのは違法のため、電気工事業界に入る為の入門資格となってたりするんですね。



電工2種という言葉も聞くけど何が違うんですか?



第二種電気工事士と電工2種は同じ資格を指します。
短くて言いやすいので現場では電工2種と呼ばれる事も多いです!
第二種電気工事士は電気工事の世界に入るための初期装備
第二種電気工事士はRPGで例えるなら冒険の序盤で必ず手に入れる「最初の装備」。二種を取ることで電気工事に必要な3つの力が身に付きます。
- 事故を防ぐ力 :正しい施工で火災・漏電などを防げる
- 危険を見抜く力 :電気の仕組みから危険箇所を判断できる
- 正しく作業する力:工具の扱い・配線の基礎が身につく
コンセントの取り付けひとつでも、施工ミスから火災につながることがあり常に電気工事は危険と隣り合わせです。
だからこそ、安全に作業するための知識と技術を持つことが絶対条件で、最低限の知識とスキルがあることを確認するために試験が用意されています。
第二種電気工事士の試験はどんな内容?


第二種電気工事士の試験は、いきなり難しい実技から始まるわけではありません。まずは学科試験で基礎知識を身につけ、合格後に技能試験へ進む2段階の試験です。
学科試験では電気の基礎知識や法令を学び、 合格後に技能試験で配線作業などの実技を行います。
【試験の実施時期】
- 上期(例年5月末)と下期(例年10月末)の年2回試験がある。
- 年齢や実務経験などの受験資格は存在せず、誰でも受験可能。
【試験の流れと形式】
- 学科試験と実技試験があり、学科試験に合格したら実技試験を受験できる。
- 学科試験は4択問題で、CBT方式(パソコンで解答する試験)と筆記試験(マークシート)を選択可。
- 実技試験は学科試験の合格後、約2か月後に実施されます。
【難易度・学習目安】
- 学科試験の勉強時間は目安3か月(1日1.5h)の学習時間が確保必要。
- 実技試験の勉強時間は目安2か月で学科合格直後から開始するのが一般的。
- 合格率は学科試験で60%前後、技能試験で70%前後で推移している。
ここまで試験内容を見てきて、「思っていたより現実的かもしれない」と感じた方もいるのではないでしょうか。
第二種電気工事士は、難易度・学習量・受験機会のバランスが取れている取得しやすい資格です。その点も多くの人が魅力を感じる理由でもあります。



国家資格の中では比較的取り組みやすく、 未経験からでも現実的に合格を目指せる試験なんです。
第二種電気工事士が人気な理由3つ


第二種電気工事士が人気な理由は3つあります。
- 第二種電気工事士が人気な理由
- 未経験から異業種に転職できるようになる
- 需要が高く将来性がある
- 初心者でも合格率が高い
それぞれ解説します。
未経験から異業種に転職できるようになる
1つ目は、未経験から異業種に転職できるようになること。
転職サイトなどで求人検索してみると選択肢が狭く、結局今いる業界に辿り着いてしまう事がよくあります。
その理由はあなたが今の会社で得たスキルや経験が他の業界では通用しにくいからなんですね。



僕も最初の転職の時は選択肢が少なく愕然としたのを覚えています。
転職で大切なのは他の会社に行っても展開できるスキルを持っているかということです。これがなければ今の会社から抜け出したい!と思っていても実現することは難しいでしょう。
第二種電気工事士は必ず他社で通用します。資格なしで電気工事を行うのは違法なので、試験に合格すれば他の会社に行っても通用するスキルを得ることができますよ。
需要が高く将来性がある
2つ目は、需要が高く将来性があるから。
昨今は、技術の進歩によってAIやロボットに仕事を奪われるという話がたくさんあります。そのため、ある日突然仕事がなくなってしまうんじゃないかと不安を抱えている人も多いはず。
第二種電気工事士は、AIやロボットに仕事を奪われる事はありません。なぜなら電気工事の現場はイレギュラーな事態が多く人間がじゃないと対応できないからです。
そのため、こういった将来への不安は、第二種電気工事士という武器になる資格を取れば払拭することができます。
2045年には想定需要約8.6万人に対して0.3万人程度の第二種電気工事士が不足する見込みで今から準備しておけば将来も安心して働き続ける事ができるおすすめの資格と言えます。
出典:https://www.meti.go.jp/shingikai/sankoshin/hoan_shohi/denryoku_anzen/pdf/019_05_00.pdf
初心者でも合格率が高い
3つ目は、初心者でも合格率が高いこと。
第二種電気工事士の合格率は約60%前後というデータが出ています。これは初学者も受ける試験としてはかなり高く未経験でも十分合格が狙えるレベルです。



ちなみに他の国家資格試験の平均合格率は約30%と言われています。
合格率が高い理由は明確で
- 落とすための試験ではなく、一定レベルの技術者を確保するのが目的だから
- 出題範囲が広いようで“パターン化”されているから
- 合格ラインが“満点ではなく6割(100点満点中60点で合格)”だから
このように電気技術者を増やす為の試験なので受験者に有利な条件になっているんですね。なので学科試験に関して言えばポイントを押さえた学習をすれば未経験者でも十分合格できる資格となっています。
ただし実技試験は知識の他に試験時間内に制作物を完成させるという時間との闘いもありますので十分練習する必要があります。
とはいえ「直前の詰め込み勉強」で受かるほど甘くはない
第二種電気工事士は合格率こそ高いものの、試験直前の詰め込み勉強でどうにかなる試験ではありません。
「しっかり勉強すれば合格できる資格」という意味で難易度は低めですが、「油断しても大丈夫」という意味ではないので注意が必要です。



当ブログでは学科の学習期間は約3か月(1日1.5h程度)を推奨していて、この時間を確保してしっかり学習していることが大前提なんです。
人気がある理由は分かったけれど、「結局、自分にとって意味があるのか?」が一番気になるポイントではないでしょうか。次に、第二種電気工事士を取得することで得られる具体的なメリットを見ていきます。
第二種電気工事士を取得するメリット


ここでは、第二種電気工事士を取得したら実感できるメリットについて解説します。
自分の市場価値が上がり、転職時の選択肢が広がる
結論から言うと、第二種電気工事士を取得すると自分の市場価値が上がり転職時の選択肢が大きく広がります。
第二種電気工事士の有資格者は企業から見ると「採用したい人材」なんです。なぜなら最低限の電気知識があるので自社で働いてもらう場合に教育コストが安く済むから。



企業は基本的に即戦力で会社に利益を生んでくれる人材を求めているので需要と供給がマッチするんですね。
こういった理由から第二種電気工事士を取得すると自分の市場価値が上がり、転職の際に採用されやすくなるので合格した瞬間から効力を発揮する武器を得られることになります。
副次的なメリット
第二種電気工事士を取得すると資格手当が支給される会社もあり、そういった会社に転職することができれば毎月の収入に“プラスα”が乗る場合があります。
また、電気の基礎知識が身につくため、自宅の電気トラブルやコンセント追加などもDIYで出来るようになり結果的に「小さな出費を減らせる」という生活レベルのメリットもあります。



エアコン設置業者に転職したら自分でエアコン取付ができるようになります。設置費用は結構高いですから金銭的メリットは大きいですよね。
第二種電気工事士の受験に向けて、まず決めるべきこと


一番最初にすべきことは、あなたにとって最適な「受験日」を決めることです。
試験日は「学科学習を3か月確保できる日」から逆算して決める
結論から言うと、学科学習を3か月確保できる日を試験日にしましょう。
なぜなら学科試験は暗記問題が多く問題集を繰り返し解く事が合格への近道だからなんですが、その最低限これくらいやれば問題ないという目安が3か月という時間なんです。



「学科学習を3か月確保できる日」とは参考書を入手し、実際に学習を始められる日を指します。
目安となる学習イメージは以下の通りです。
- 理想的な学科学習の流れ
1カ月目:問題集を一通り解き、全体像をつかむ
2か月目:理解が浅い部分を復習しながら問題集を2周目
3か月目:計算問題や複線図など苦手分野の対策
このように問題集を繰り返しやっていれば徐々に出題パターンに慣れて、解ける問題が増えていきます。
しかし、計算問題などは計算方法を理解する必要がありますし複線図など実技に繋がる知識の習得も初見では時間がかかってしまうでしょう。
つまり学科を最短で合格するために、3か月学習時間を確保するのは「必要最低条件」なんです。



ちなみに複線図とは、配線の流れを分かりやすくした設計図となる図面。実技では自分が書いた複線図を見ながら配線することになります。
【試験日の決め方】今からだと、上期・下期どちらを選ぶ?
あなたがこの記事を読んでいる時期によってベストな受験日が変わります。
- 1〜3月 → どちらもいけるが下期(10月末)がおすすめ
- 4〜5月 → 下期(10月末)がベストタイミング
- 6〜8月 → どちらもいけるが上期(5月末)がおすすめ
- 9〜12月 → 上期(5月末)がベストタイミング
前項でも言いましたが基本的には3か月間の学習時間が取れる受験日を設定するのがおすすめです。
受験日をいつにするか悩むようなら、パパッとこの方針で決めてしまいましょう。



①③は申込日直前に近いほど時間が取れずに駆け込み勉強になって
しまうので僕なら①は下期、②は上期で受験しますね!
第二種電気工事士のおすすめ参考書【初心者向け】


「電気工事士って良さそうだな」と思えてきた今は、まさに一歩踏み出しやすいタイミング。
いざ受験を目指すと決めたら申込み、勉強、参考書選び、工具の準備など、やることが多く何から手を付ければいいのか迷ってしまいますよね。
でも試験準備をすべて一度に考える必要はありません。まず最初に取り組むべきなのは、学科試験と技能試験の参考書を決めることです。
初心者の方であれば、学科と実技の参考書が1冊ずつ、さらに学科の過去問集が1冊あれば安心です。
ここでは電気の基礎から第二種電気工事士の学科試験レベルまで、初心者でも段階的に実力を伸ばせる参考書を紹介します。



当ブログおすすめの参考書を紹介させていただきますが、既に参考書を持っている方は無理に買い替える必要はありません!
ぜんぶ絵で見て覚える 第2種電気工事士 学科試験すい~っと合格 2025年版
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 向いている人 | 電気未経験・独学で学びたい人 |
| 役割 | 学科対策のメイン教材 |
| 学べる事 | ・試験に必要な基礎知識・出題パターン ・試験申し込みガイドなどもあり |
| 良かった点 | ・写真と図解が多く、視覚で理解しやすい ・過去問が収録されていて、理解度チェックも出来る |
| 注意点 | ・これ1冊で過去問演習は不足 ・理解できない用語が並び、最初は読んでて嫌になってしまうので過去問集の演習を優先するべし |
| 使い方メモ | ①まず全体を一周読む → 分からない所は飛ばしてOK ②過去問集を解く→自分が分からない所を洗い出す ③分からないところを読み直す ※以降②と③を繰り返す |
【すい~っと合格赤のハンディ】ぜんぶ解くべし! 第2種電気工事士 学科過去問 2025
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 向いている人 | 参考書を一通り読んだ人 |
| 役割 | 過去問演習・自信をつける |
| 学べる事 | ・試験問題の出題傾向が把握できる ・自分の弱点分野を把握できる |
| 良かった点 | ・問題の隣に、答えと解説があり理解しやすい ・必須問題が明確で、重要なところから学習できる |
| 注意点 | 先に参考書で基礎理解が必要 |
| 使い方メモ | 問題を解き、自分の苦手を明確にして参考書で復習する |
ぜんぶ絵で見て覚える 第2種電気工事士技能試験すい~っと合格 2025年版
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 向いている人 | 学科合格後に実技対策したい人 |
| 役割 | 候補問題の把握・練習手順確認 |
| 学べる事 | ・公表された候補問題の施工手順がわかる ・複線図の書き方がわかるようになる ・やったら即不合格の施工欠陥がわかる |
| 良かった点 | ・工具の使用方法が丁寧に解説されている ・作業時間の時短になるテクニックが紹介されている |
| 注意点 | ・工具、材料は別途購入要 ・試験は時間との闘いなので作業に慣れる事が重要 |
| 使い方メモ | まず候補問題を一通りやってみる |
まとめ:第二種電気工事士は未経験者にもおすすめ


今回は、第二種電気工事士について解説しました。
第二種電気工事士は、未経験からでも手に職をつけられる数少ない国家資格です。この資格の大きなメリットは、転職時の選択肢が大きく広がること。
その理由として、次のような背景があります。
- 未経験からでも挑戦できる資格である
- 需要が高く、仕事がなくなりにくい
- 資格として一生使える
受験を考え始めたら、まずは参考書を手に取って試験準備の第一歩を踏み出してみてください。
- 試験日と申込期限を確認しよう
- おすすめ参考書を手に入れよう
- 今日から学習スケジュールを立てよう
今回は以上です。


じむ
歴10年の現役電気工事士 | 制御設計会社に勤務 | 第二種電気工事士に独学で合格 | 実務で得た経験を基にわかりやすく試験知識をお届けします


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